株式会社ハーフビルドホーム Half Build Home

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ご夫婦の夢を託したハーフビルド

2022.9.2


story by
那須塩原市加藤様の場合


 


「自分たちの目指すものにぴったりだ」


限られた予算の中でローコストのモデルハウスを見て回っていたが、全く心が動かなかったという加藤ご夫妻。そんなおりに那須のハーフビルドホームの存在を知り、DIYも好きだし「やりたい!」と心が動いたと語る。


小さなお子様を見ながらの1年ちょっとのハーフビルド。ここではデザインや間取りへのこだわりや実際にハーフビルドをはじめてからの感想、居住後の住み心地について話をうかがった。


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大屋根のかわいい家にしたかった


 


加藤さん:


外観は大屋根のかわいい家にしたかったんです。でも「大屋根のデザインで2階に子供部屋ふたつと主寝室ひとつを作るのは難しい」と設計の青木昌子さんに言われました。 でも私たちはどうしても大屋根がよくて、設計の昌子さんといろいろ話し合いを繰り返してなんとかに希望通りの外観と間取りの家に設計できました。


あとキッチンは2人で料理することも多いので、大きなキッチンを設計してもらいました。規制品のキッチンではないサイズなので自作しました。


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「料理を二人で作れるキッチンが欲しい」施主加藤様のご要望に沿って設計した大きなキッチン。メーカー既製品には無いサイズのためご夫妻で一から自作されました。


 


自分たちがイメージしたものが
カタチになっていくのが嬉しかった


 


−−ハーフビルドが実際に始まっていかがでしたか?


 


加藤さん:


1年ちょっと内装ハーフビルドをやりましたが、その間ほとんど休日は家づくりに費やしました。子供が小さかったので両親に子供を見てもらったり。石膏ボード貼りは大変と聞いていたが予算を抑えるために自分たちで貼ったりしました。貼りながら家の形が見えてくるので楽しかったです。石膏ボードを貼った後のパテ処理が単調で辛かったですけど(笑) 造作はとても楽しかったです。自分たちがイメージしたものがどんどんカタチになっていくのがうれしかったですね。


 


−−窓やドアや天井の塗装や壁のタイルの色がとても綺麗で色使いがよく考えられているが心がけたことはありますか?


 


加藤さん:


プラネットカラー、オスモカラー、チョークペイント、柿渋、ミルクペイントといった自然塗料を使いました。塗り前に必ずメーカーから塗りサンプルを取り寄せて色を確認しました。自宅(当時住んでいたアパート)では色の具合が正しく見えないので必ず現場で試し塗りして色を確認するようにしました。これってすごくが大事です。特に半透明の塗料の場合、塗る木の樹種によって色が違ってくるのでこれからハーフビルドする方は塗りサンプルを取り寄せて試し塗りすることをお勧めします。タイルも色々なタイルメーカーからサンプルを取り寄せて現場で壁に当てて見て出色を確認した。どうしても欲しい色がないときは、色同士を混ぜたり、重ね塗りをして、欲しい色を作りました。


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ハーフビルド作業中の加藤様


 


悩みながら作れる。だから楽しい


 


−−どんなことに時間がかかりましたか?


 


加藤さん:


ハーフビルドは作りながら決めることが多いんです。特に私たちは壁や天井の造作をどうするか、塗料は何を使うか、キッチンはどんな機器を使って棚割はどうするか、どんな照明を使うか、どんな色のタイルを使うか、コンセントやスイッチはどうするかなど、こだわりが多かったので情報を集めて決めるのにすごく時間がかかりました。あまり悩まずにただ作るだけならもっと早く完成していたと思います(笑)


でも悩んで決めて作ることが楽しかったので、それはそれでよかったと思うし、それが自分で作ることのメリットだと思います。


 


−−漆喰の壁の一部に色をつけていいるのが特徴的ですね


 


加藤さん:


漆喰の色付けはパーフェクチンという顔料を使いました。ハーフビルドホームが入れてくれる漆喰は練ってある漆喰なのですぐに使えて便利ですが、練ってあると顔料がうまく混ざらないので、色をつけるために練る前の粉末状の漆喰を現場に入れてももらって粉末の状態から顔料を漆喰に混ぜてそれから水でねって色付きの漆喰を作りました。ただ思ったような色にならないので、青い顔料に黒の顔料を混ぜたりして試行錯誤しながら色付きに漆喰を作っていきました。また一部の壁は漆喰を壁に塗った後にチョークペイントを上から塗ったんですが、このやり方だと簡単に色をつけることができました。


 


−−キッチンも自作しましたが実際の作業はいかがでしたか?


 


加藤さん:


キッチンを自作しようとしたきっかけは、キッチンメーカーの既製品は値段が高い割に魅力がなかったのと家の設計の段階で大きなキッチンを作ることにしたので、既製品では対応できなかったからです。キッチン専門メーカーに何百万円もかけてオーダーメイドで作ってもらう予算もなかったので「それなら自作しよう」となりました。


ハーフビルホームには低料金でキッチン図面を代行して書いてくれて作り方も現場で指導してくれるキッチン自作サポートシステムがあったので、それなら自作しようということになりました。自作には2〜3カ月要しました。骨組みはハーフビルドホームのレクチャーの先生である管野さんと一緒に1日で組み上がりましたが、それから先の扉や引き出しを作るのに時間がかかりました。扉の蝶番や引き出しのレールは何度も何度も付け直し調整しました。


 


−−自作したキッチンを使ってみてどうですか?


 


加藤さん:


私たちは家具職人のようには出来ないので、できてから扉や引き出しの木が収縮や膨張により反って開かなくとこがありました。インセット収まりにして隙間を小さく作りすぎたのが原因とのこと。でも自分で作ったので、外して削ったりしてすぐ直せたので今は問題なく使っています。引き出しの高さや奥行きは入れるものを最初に決めておいて(例えばこの引き出しはラップだけとか、ここには無印良品のトレイを入れて箸を入れるとか)作ったので、すごく使いやすくて気に入ってます。事前にしっかりと計画して根気よく作ることができる人なら、キッチン自作はお勧めします。


 


−−最後に住んだ後の感想をお聞かせください


 


加藤さん:


引越しして半年間ずっと家具や収納棚などを作ってきたので、あまりほっとする時間がなかったんですが、やっと室内がひと段落したので、これからは庭を作って行きたいです。森が好きなので木をたくさん植えたい。あと予算ができたらガラス工芸(奥様が作られている作品)を展示する離れの建物もセルフビルドで作ってみたいです。今年はじめてこの家で冬過ごしましたが暖かい家を実感しました。6畳用の小さな石油ファンヒーターひとつで家全体が温まるのはありがたいです。


 


長時間にわたるインタビュー、ありがとうございました。


加藤様邸の建築アルバムはこちら


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