日本のネズコやクロベと同類で、ヒノキの仲間です。ヒノキ科特有の芳香をもち、肌ざわりが柔らかく温かみのある木です。日本では、木目が日本の杉に似ているため、「カナダスギ」または「ベイスギ」という通称で親しまれてきました。レッドシーダ―の最大の特徴は水と害虫に強く耐久性に大変優れていることです。心材(色の濃い部分)に多く含まれる天然の抽出成分、ツヤプリシンやツヤ酸が殺菌力をもっているため、自然の力で腐朽菌や害虫の侵入を防ぐことができるのです。このため、住宅のデッキ材や外壁材によく使われてきました。ハーフビルドホームの事務所ショールームの屋根は実はレッドシーダーの板で葺いています。
また、吸湿しにくい性質をもち、湿度が変化しても寸法の変動が小さく、収縮率が低いため、濡れたり乾いたりを繰り返しても、反り、曲がり、割れが起きにくいのも特徴なので、この点からも外壁材や破風板に向いていると言えます。
さらにバリエーションに富んだ色相をもち、製材すると、麦わら色からピンクがかった色、赤褐色から濃褐色まで、異なる色あいの板ができあがるため、無塗装でその色合いを楽しむ施主さんもいらっしゃいます。