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平屋と2階建てのコスト比較

2023.6.22

弊社建築H様邸の平屋



平屋が人気です。当社で建てる住宅も8割が平屋です。「平屋は2階建てに比べて割高ですか?」設計の最初によく施主さんから質問を受けます。今回は平屋と2階建とでは建築コストがどのくらい違うかについて解説します。


平屋は屋根面積と基礎面積が倍


延床面積が同じ平屋と2階建を比較した場合、2階建の上下階の面積が同じだと仮定すると平屋は2階建に比べて屋根面積が倍、基礎面積も倍になります。一方、壁面積、床面積、窓数、ドア数、水回り設備、照明器具は理論的には平屋と2階建はイコールです。




屋根の建築コスト


屋根の建築コストに含まれるものは、屋根材料費及び屋根工事費、屋根下地ルーフィング(防水シート)、屋根下地野地板、屋根垂木構造材、屋根構造大工工事費、屋根断熱材となり、これら全て平屋は2階建の倍かかります。ざっくり積算すると延床面積30坪平屋の屋根建築コスト原価は155万円です。




 


基礎の建築コスト


基礎の建築コストには基礎工事費、土台材料費、土台の大工工事費、床断熱材が含まれます。これらが全て平屋は2階建の倍になります。延床面積30坪平屋の基礎(ベタ基礎)建築コスト原価は248万円になります。


延床面積30坪の平屋と2階建ての建築コストの差は約200万円


延床面積30坪の平屋の屋根と基礎の建築コストは合わせて403万円、かたや2階建はその半分のコストで済みます。(155万円+248万円=403万円)従って冒頭での質問「平屋は2階建に対して割高ですか?」に対して「はい、計算上は割高になります。同じ延床面積であれば延床面積30坪の平屋は2階建に比べて約200万円割高です。」が回答になります。


ただし平屋は階段が不要なので床面積が3坪少なく済む


延床面積がおよそ30坪の平屋と2階建の平面図を比較してみます。下の2階建の平面図で赤字で示した部分が階段に使われる面積(階段面積+階段導線/階段踊り場面積)です。1階と2階を合わせると3坪になります。2階建ての家は3坪分も階段にとられるために居住面積が少なくなります。延床面積30坪の家の場合で階段が10%も占めるということです。よって先の単純な平屋vs2階建のコスト比較だけで「2階建の方がお得」と結論づけるとミスリードします。



 


平屋と2階建では間取り、生活動線、暖房効率が異なる点も考慮すべし


平屋は階段が無いため比較的自由に生活動線が作れる一方、どうしても横長に間取りが展開するため冬場の暖房効率は2階建に比べると悪くなります。かたや2階建の家は間取りや空間の大きさが階段の位置によって大きく制約を受けるため、平屋ほど伸び伸びした間取りが作りにくいですが、1階の暖房の熱が2階に上昇するため冬場の暖房効率は良いと言えます。



弊社建築H様邸のリビングルーム 平屋だと横長の空間が作りやすい

弊社建築F様邸のリビンググルーム



 

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