マリコラム vol.20 造作洗面台③
2022.3.24
T様邸の造作洗面台、今回は、天板にシンク用の穴を開けます!
使用する天板は、600mm幅、24mm厚の集成材。
シンクは、TOTO 病院用流し SK106
洗面台を自作する方に人気ですね。
ではでは、さっそく穴をあけようではないか!のその前に、やっぱりどこに穴をあけるのか墨を出していかねばなりません。
その時に必要になるのが、シンクや水栓金具の図面。
↑シンクの図面
※『725±2』というのは、切り込み時の誤差は±2mmでという意味です。
723〜727の範囲であればOKということですね。
※R35とは、半径35mmの丸みをつけるということ。R=カーブ
あらゆる寸法を見て、天板のどこにシンクや水栓を配置するのがいいのか考えます。
天板の縁からシンクの縁までどのくらいにする?
シンクをはめた時に幕板下地や、天板を支える土台とは干渉しないか?
シンクと水栓金具との位置に無理はないか?
天板の余白に何を置きたいか?などなど…
(天板を購入する前に考えないといけないことではありますね。理想の配置が可能な大きさの天板を購入しましょう。)
今回の天板は、オーダーメイドではなくホームセンターに置いてある集成材、600mm幅のものを使用するので、その範囲で無理のない位置に切込みを入れるべく考えます。
気をつけたいのが、切り込み穴よりもシンクの縁(外形)は広いということ。
こちらのシンクの縁は38mm。
※760mm(シンク外形)− 684mm(シンク内径)÷ 2 = 38mm(シンクの縁サイズ)
このサイズも考えておかないと、水栓に干渉したり、天板の縁まので余白がない!なんてこともあるかも、です。
今回もやんややんやして、場所を割り出し、墨付けしました。
やっと来ましたよ、切り込み。
切り込みは、まずRのところにインパクトドライバーの穴あけビットで穴を開けます。
今回はTさんが購入していた、35mmの座ぐりビットを使用しました。(本来の切り込み寸法よりも、Rがきつくなりますね)
その後に丸ノコで4辺切っていきます。
丸ノコを板の途中から刃を入れていくのは難しいですが、ハーフビルドをここまでされてきた方ならできます!
カットよりも、シンクや水栓位置を考えることの方が難しい…
ということで、次回は天板を設置しましょう。