薪ストーブのある冬の暮らし 第9話
2015.10.30
今年も薪ストーブの季節が到来しました。
毎シーズンの火入れ前には、点検を兼ねた煙突掃除とストーブ本体のメンテナンスを行っています。
薪ストーブを15年使ってきましたが、「薪の乾燥がすべてだ」ということを身にしみて学習しました。
乾燥していない薪ばかり燃やしていると、薪は燃えてもなかなか室内が暖かくならなかったり(※木の中の水分を蒸発させるのにカロリーが使われ熱が発生しないため)、不完全燃焼によるタールで煙突が汚れて燃焼効率が極端に悪くなるなど、せっかくの高価な薪ストーブを購入してもその性能が発揮されないことになります。
近所で幼稚園に通う小さいお子さんがいるお宅で、笑えない話しを聞きました。
そのお宅では未乾燥の薪をストーブで燃やしていたため煙が煙突から沢山で出ていたそうなんですが、暫く使っていると煙突の煙の吸い込みが悪くなり(未乾燥の薪を燃やして出るタールが煙突内側に付着して煙の通りが悪くなったため)、時折煙が室内に逆流していたそうです。
その結果、家の中も着ている服も、すべてが燻製にしたが如く煙くさくなってしまい、幼稚園でお子さんが「煙くさい」とか「燻製みたい」といじめられた、という話しです。
ちなみに、乾燥した薪だとほとん煙はでません。
我が家では割ってから1年以上薪小屋で乾燥させた薪しか燃やしてないので、室内には煙の痕跡は微塵もありません。
さてさて今晩から相当冷え込む予報なので、仕事が済んだら一杯やりながらストーブの初火入れといきましょうか。