家は人生の表現の仕方 − 茨城県高安様邸
2023.8.6
住み始めて7年半になる茨城県高安様宅を訪問してきました。ご主人の高安尚訓さんは桐製品を作っている高安桐工芸の2代目で、ご自宅に高安桐工芸のショールーム「LESS is MORE」を併設した店舗兼住居を8年前にハーフビルドされました。
職人さんらしい緻密で内省的な内装
高安さんの住居と店舗の内装は工芸作家らしくとても緻密で内省的です。凝った造作や奇抜な色使いはせず、モノトーン基調の落ち着いた雰囲気の中にもよく目を凝らすと職人さんらしい緻密な作り込みがあります。高安さんご夫妻の生き方と美意識が形になった家と言えます。
高安桐工芸ショールーム”LESS is MORE”
高安尚訓さんは茨城県の伝統工芸士に認定されている桐の工芸職人さんで、自宅の隣に建つ工場でご主人の尚訓さんが桐の原木の製材から桐製品の製作までを手掛け、奥様の由佳理さんが自宅に併設されたショールーム「LESS is MORE」を運営しています。
仕事と子育てと家づくりに明け暮れた1年
高安さんご夫妻のハーフビルドは2026年3月の外壁材塗装から始まって2017年2月の室内壁漆喰左官塗りまで12ヶ月間のハーフビルドでした。仕事と子育てと家づくりに追われた休む暇のない1年間でした。完成し住み始めた当時の奥様由佳理さんの感想です。
「室内に入ると漆喰と無垢の木の匂いが充満していて室内空気の良さを感じます。モデルハウスでよくある接着剤の嫌な匂いは一切しない。家の気密性が高いので外の音が全く聞こえない、本当に静かなのに最初驚きました。仕事場と住居を完全にセパレートして建てたので、生活と仕事の切り替えができて助かっています。ハーフビルドされている施主さんは皆さんすごく根性があるなと、今更ながら感心しました。自分たちも結構根性のある方だと思っていましたが、他の施主さんの家の建築アルバム(弊社HPの建築アルバム)を見ると、随分と凝った内装を短い時間ではハーフビルドされているので。ハーフビルドは登山のようなものですね。やっている最中は大変だったけど山頂に到達すると今までにみたことのない景色が見える。1年間のハーフビルドでしたが、苦労してやってきて本当に良かったと思います。」
苦労して手に入れた家の満足感と達成感が伝わってきます、高安さんにとって家は人生の表現の仕方なんですね。ありがとうございました。
高安桐工芸ショールーム LESS is MORE 茨城県石岡市村上286-1
高安桐工芸インスタグラム:@takayasukirikougei
高安桐工芸LESS is MOREインスタグラム:@lessismoretakakiri
高安桐工芸 Website:https://www.takakiri.com/
お近くにお出かけの際はぜひお立ち寄りください。