第22話2014年6月29日
内装造作ワンランクアップのヒント その1
キャンプの達人宅で完成見学会を開催しました。見学会は既存施主さんを中心にクローズド方式少人数で実施したため、参加者の皆さんの質問や関心は、細部の作り方や納まりなど、内装造作に関する具体的な内容に集中していました。
見学会でも話題になった、”一工夫のある造作仕上げ”について、これから3回シリーズで紹介していきたいと思います。
これからハーフビルドを始めようとする人、すでに始まっていてこれから仕上げの作業に入ろうとしている施主さんにとって、仕上げをワンランクアップさせるヒントになればと思います。
初回は漆喰壁のコナー仕上げに関してです。漆喰壁のコナー出隅を丸く削って大きくアール(丸み)をつけることで、部屋全体の印象がかなり柔らかくなります。
漆喰壁の角を丸くする方法として、漆喰左官塗りをする時に、出隅用のアールコテを使う手もあります。ですが、それだとどうしてもアールが小さくなってしまい、あまり効果が出ません。達人宅のような大きなアールをつけるには、下地の石膏ボードをボードヤスリや電動カンナで削ってから、ファイバーテープを貼り、その上からパテを塗って下地の形を作ります。それから漆喰をコテで塗ると、上のような大きな丸みのあるコーナーが出来上がります。
達人によると、「削る作業は粉だらけになって大変だった。」そうです。
できれば目立つ部屋だけでも真似してみてはどうでしょうか。
キャンプの達人 家をつくる
キャンプの達人、森上さん夫妻のハーフビルドものがたり。