株式会社ハーフビルドホーム Half Build Home

  • お問い合わせ・カタログ資料請求お問い合わせ・カタログ資料請求

株式会社ハーフビルドホーム Half Build Home

TOPスタッフブログバブルについて

バブルについて

2024.3.7



反論を覚悟の上であえて持論を言います。日本は今バブル景気にあると思います。

バブルはその中にいるとバブルとは認識できないものです。バブルははじけて初めて「バブルだったんだ」と皆が認識するもの、経済学者もそう言っていますし、私も80年代後半のバブルの頃、東京で大企業に勤めていましたが、当時「今がバブルだ」とは周りの人も誰も気づいていませんでした。

ではなぜ私が今バブルと考えているかです。

第一に、過去には株価が実体経済を超えて上昇する時期に日本のリゾート地の土地はよく売れてきました。那須の別荘地の需要と株価は正比例してきました。現に軽井沢、那須、八ヶ岳の日本を代表する山岳リゾート地では、昨年後半から土地がよく売れています。ただ建築コストがこの数年で大きく増加したため、土地が売れても別荘新築は弱含みな点が過去の株高期とは異なりますが。


第二に、バブル景気で人々が浮かれ始めると、それとは真逆の生き方をする人を主人公としたドラマや映画が注目されます。80年代後半のバブル期には、TVドラマ「北の国から」の黒板五郎(田中邦衛)の生き方が多くの共感を得ましたし、今は巨匠ヴェンダース監督のカンヌ受賞映画「Perfect Days」の主人公・平山(役所広司)がそれに当たります。世の中が多くのものに溢れて人々がお金と時間が足りないと感じている中、黒板五郎も平山も質素な日常の暮らしに満ち足りていてそれ以上は必要としない男です。バブルの時代にそれとは真逆の生き方を描いたストーリーに多くの共感が集まるのは完全なパラドックスですが、加熱気味の世相に対してバランスを取ろうとする日本人特有の人生観なのかもしれません。


バブルについて、那須の田舎でこんなことを考えています。

過去の那須移住抄ブログ一覧はこちらから



先月、東京日比谷の映画館でこの映画を見ました。ストーリーらしいストーリーも、劇的な感動シーンも無い、ただ淡々とトイレ清掃員の平山(役所広司)の暮らしを描いた内容でしたが、私の心にはグッと刺さりました。とても多くのことを考えさせられる映画で、映画を見終わった多くの老弱男女が涙しているのが印象的でした。

最新記事