若者諸君、田舎で暮らそう 第11話 夏の余暇の過ごし方
2015.8.18
毎年お盆休みは家から一歩も出ないのが慣例になっています。
「建物(自宅)と庭の手入れ」に明け暮れるためです。
この夏休み期間中に集中して家と庭に手を入れないと、気になったところが1年間放置されることになります。
3年前は、自宅の外壁を10年ぶりに塗装し直しました。
2年前は、ガレージの塗装を塗り変えてビビットなカラーリングにイメチェンし、
昨年は、自宅の庭にガーデンシッド(ガーデニング道具小屋)を作り、
そして今年は、痛んだウッドデッキを部分的に張り替えました。
それらはすべて職人さんを使わない自分たちでやるDIY仕事です。
DIYで家や庭をメンテナンスすると、それまで気になっていたところがスッキリと気持ちよく蘇り、これが精神衛生的すこぶる良いのです。
田舎に暮らして15年間で会得したのは「DIYこそ夏の余暇の過ごし方だ」ということ。
なので、毎年どこへも出かけずに、続けています。
さて今日本では、DIYが静かなブームです。
が、欧米で定着している「夏休みに家族でDIYを楽しむ」という文化・風潮は、残念ながら見られません。
毎年夏休みに入ると那須の遊園地や娯楽施設に人がごったがえし道路が大渋滞する風景は、15年前となんら変わりません。
日本人の夏の余暇の過ごし方だけ捉えると、「生活文化後進国」と言われても、残念ですが反論できないのです。