「作りすぎる家」に対する批判記事2つ
2014.10.9
「作りすぎる家」に対する批判記事その1 住んだ後の建て主の視点
随分と前ですが、某ライフスタイル雑誌に注文住宅を建てた建て主さんがこんなことを書いてました。「今の住宅は作りこみ過ぎていて、住んでから自分で手が入れられないのが不満だ。棚一つ作ろうにも、工務店にお伺いをたてなければならないし、何かちょっと自分で家に手を加えたいので工務店に相談すると、「勝手に手を入れると保証できない。」と言われる。挙句の果てに、内装で使用されているドアや床材などの建材のほとんどが合板製品なので(つまり無垢の材料じゃないということ)自分で塗装塗り替えもできない。」
私の読後の感想、気持は分かるけど。。。でも「隙のない完璧な家」に惹かれて建てたんじゃないですか?
「作りすぎる家」に対する批判記事その2 作っている大工の視点
「インパクトドライバーだけの現場 やり甲斐なく」の表題がついた記事は、最近住宅業界新聞に載った記事です。書いているのは若い大工さん。
「ものづくりがしたくて大工になったものの、建材はすべて工場でカットされて現場に入るため、現場の大工の仕事は電動ドライバーでとめるだけ。際立った技術は必要とされないし、面白味も無いのですぐに辞めていく。」
私の読後の感想、以前知り合いの大工さんに頼んで内緒でハウスメーカーの住宅現場をのぞかせてもらったことがありますが、「ここまで工場で作るのか?」と驚かされました。若い大工さんの不満も、もっともだと思います。
「無駄なく隙のない」家は、人と同じで魅力ないですから。