好きなもの その3「レッドシーダー」
2014.9.7
建築に使う木の中ではレッドシーダーが一番好きです。香り、風合いはもちろんのこと、その耐久性・生命力に魅了されています。
当社で建てる家の外壁は、レッドシーダー・ベベルサイデイングが標準仕様です。国産杉板などに比べると高価で、さらに昨今の円安により輸入仕入価格が大幅に高騰してはいますが、耐久性と風合いで劣る国産材に変えるつもりは、ありません。
小生宅の屋根も、実はレッドシーダーのシェイクで2000年に葺きました。(私とかみさんの二人で1カ月かけてセルフ施工しました。)葺いて13年が経過し、表面が風化したりコケが生えたりしているものの、屋根自体の破損や雨漏りは一切ありません。たった2センチの厚みの木の板が、夏の強い紫外線にも、梅雨時のどしゃぶりの雨にも、そして冬の積雪に耐え現役で活躍しているわけですから、その耐久性、生命力には畏敬の念さえ感じます。
さて、このたび国内におけるレッドシーダー材の最大の輸入材木商である長野の林友㈱さんを訪ねてきました。そこでお会いした竹腰常務は、30年以上レッドシーダーの輸入と施工に携わってこられたレッドシーダーの生き字引みたいな方でした。竹腰常務からレッドシーダー・シェイク屋根材の話を聞いていて、シェイクで屋根を葺いた建物をまたつくってみたい、そんな思いにとりつかれ家路につきました。
今回の長野出張は、レッドシーダーの魅力を再発見する有意義な旅となりました。