マリコラム vol.26 漆喰左官のコツ 出隅編
2022.5.5
前回に引き続き漆喰左官のコツです。
今回は出隅のお話。
ここで、おさらい。
お部屋のコーナーは2種類!
・壁と壁が接してところが凹となっているところ←入隅(いりずみ)
・壁と壁が接しているところが凸なっているところ←出隅(でずみ)
です。
さてさて、出隅の塗り方です。
それは、『出隅のところは、お隣も一緒に塗っちゃう!』です。
出隅のある壁に漆喰を塗る時に、
出隅の角のところで漆喰を切ってしまうと、角が凸凹しがち。
凸凹というか、今見えている面を塗るのに一生懸命で、角の向こう側の存在を忘れてしまって…。
角の向こう側に漆喰がモリッとはみ出ていても気づかず、気づいた時にはガチガチに固まっている…ということになってしまうわけです。
なので、私は角まで来たら、ぐるっと角を包むようにコテを動かして、隣の壁にも漆喰をのせていました。
隣の壁20cm程度にも漆喰を塗っちゃう。
そして、隣の壁を塗る時は、もう角に漆喰はのせない。
(小さい壁なら、ぐるっとついでに全部一緒に塗っちゃう勢いで)
あんまり強くコテを押し当てると、角に漆喰がのらないので注意。
もう1つ注意したいのが、隣の壁にのせた漆喰の切れ目をなだらかにしておくという事。
もってりボコッと漆喰をのせた状態にしておくと、いざ隣の壁をやろう!という時に、その盛り上がりが邪魔をしてコテが上手く動かせなくなります。
『漆喰の切れ目はなだらかに』は、常に意識しておきたいことではありますが。
あっ!隣の壁の下処理(養生、シーラー)も忘れずにやっておきましょうね!
出隅さん。
お隣を一緒に塗らずとも、角の向こう側も気にしてあげましょう!というお話でした。