茨城県つくば市の研究機関にお勤めだったNさんは60歳の定年退職を機に、田舎に移住することを計画。2014年からエリアを栃木県那須町に絞り土地探し始めました。弟さんご夫妻もいずれ退縮後に那須に移住する計画で、最低でも家が2棟は建てられる500坪以上の広い土地が条件。
しかも見晴らしの良く「スカッと気持ちが晴れる土地」というNさんの無理難題(笑)に四苦八苦しながらも、ようやく那須連山が見渡せる700坪の土地が見つかり土地の売買契約を締結したのが2015年6月でした。
足掛け1年の土地探しの間には、「Nさんの土地を見つけるのは無理かも」とあきらめかけましたが、Nさんご夫妻の思いやりがあり思慮深いお人柄のおかげで関係が途絶えることなく、希望の土地に行き着けたことには深く感謝しています。

土地を購入された後、2016年の春から2017年の夏までの約1年間、Nさんご夫妻は毎週末、茨城県つくば市から2時間以上かけて那須へ通い、ハーフビルドでご自宅を作ってこられました。
Nさんは日曜大工の経験は全くありませんでしたが、当社のレクチャー担当の“管野師匠”(Nさんご夫妻はこう呼んでいます。)のレクチャーを全て漏らさずインプットすることで、着々とDIYの腕が上がっていきました。その甲斐あって、「プロが作った。」と言っても見分けがつかないくらい完成度の高い家を作り上げました。

弟ご夫妻の協力を得てDIYで左官塗りした漆喰白壁と芝生の緑がよくマッチしています。ガーデンフェンスももちろんDIY。ご主人が自らデザインしフェンス材料も寸法を指定して材木屋に作らせたほどのこだわりよう。
ご主人はほとんどの時間このガレージ工房で何かを作っています。奥様の知らない間に工具類や電動工具がどんどんと増殖している模様です。都会に住んでいるとDIYの大切さは感じませんが、田舎暮らしを体験すると「DIYができない田舎暮らしはなんて退屈なんだろう。」って誰もが思います。

自宅が完成した後は、ご主人の「DIY基地」としてのガレージをセルフビルドしたり、薪小屋を作ったり、庭と畑作りに汗を流したりと、「手作りのある田舎暮らし」を休む暇なく驀進されています。家も庭もほぼ完成した後は何をしますか?の質問に、「まだまだやることは沢山あります。ガレージ工房で家具を手作りしたいし、耕運機も揃えて広い敷地を開墾したい。できればユンボ(ショベルカー)も…←ええ加減にせい(奥様)」

自宅に隣接するガレージと野菜畑。豊かな田舎暮らしの風景です。
室内は無垢材と漆喰だけで手作りしたハンドメイドの家。キッチンは無垢材の木製キッチンで那須の家具職人さんに作ってもらいました。

Owner’s Profile

Nさん

ご主人は熊本県生まれ、奥様は鹿児島県生まれなので、那須には特に地縁はありません。ご主人はつくば市にある宇宙関係の機関(Jが頭文字の宇宙少年が憧れるあの機関です。)でロケット技術者として仕事をされてきました。60歳定年を機に那須への移住を決め、2015年に那須の750坪の土地を購入し、ご夫妻で毎週末つくばから那須へ通いハーフビルドされてきました。
頭脳派のご主人でしたので、当初私どもは「遠方からの通いのハーフビルドに耐えられるか?(Nさんごめんなさい)」と心配してきましたが、始るとまったくそんな気配はなく、根っからの好奇心と探求心で苦労をものともぜずDIYの家づくりを心底エンジョイされてきました。
ご主人は団塊の世代の後の世代になると思いますが、Nさんご夫妻を見ていると、明らかに前の世代の田舎暮らしスタイルとは一線を画す新しい感性とバイタリティーを持ったアクティブシニア世代だなと感じています。

那須の土地・物件情報

建築のご相談はこちら

自然素材100%
手づくりの家

私たちは住宅の施工も行なっています。自然素材100%手作りの家、DIYの家が特徴の住宅施工会社です。