M.Oさんの土地探し

Mさんご夫妻が那須に家を建てようと考え始めたころから、どうせ田舎で家を建てるなら見晴らしがいい丘陵地、母屋以外に小屋や離れガレージなどが後から立てられる広い土地、と決めていたそうです。
那須の分譲地はどれも70坪から100坪で切られていて、しかも土地の前が開けた景観の良いロケーションとなると、分譲地でそのような条件の土地を見つけるのは難しい。
そこでMさんがとった方法はピンポイント狙い撃ち方式。はじめに候補エリアを回り、「いいな」と思う土地を決めます。
次に、不動産屋さんにその土地の地主さんと交渉してもらう。条件が合えば不動産屋さんを介して売買契約を結ぶ。それから、家が建てられるよう、各種の申請業務、造成工事、水道等引き込み工事をするというあんばい。しかし実際には、「地主さんとの交渉が大変だった。特に農地は大変手間と時間がかかる。」とMさんは語っていますので、それなりの覚悟と時間をかけないと出来ない方法かもしれません。
次に、Mさんの土地にかかったコストですが、最終的には300坪の休耕農地を買ったので、農地転換申請費用、土地分筆のための測量費・登記費用などの諸費用を含めて土地購入総コストは坪単価で2万5千円。ほぼ周りの相場並みで購入できたことになります。土地費用としてはこれ以外に、造傾斜地を平坦地に切り土したり、進入路をつけたり、前面道路から町営水道を引き込む工事に合せて90万円かかっています。

M.Oさんの家づくり

夫妻がハーフビルドで家をつくろうと決心されたきっかけは、「自分たちの感性やこだわりを理解し実現してくれるハウスメーカーや工務店はいないから自分たちの手で作るしかない。できないところはちゃんとやってくれて、できることころは自分たちで好きなように作らしてくれるのはハーフビルドホームしかいない。」ということでした。
外部工事のすべてと内部工事の一部をハーフビルドホームのプロ施工で依頼し、残りの室内作業を約1年間かけてご夫妻でDIYしました。Mさんご夫妻が作った家を一言で表現すると、おふたりの個性と都会的なセンスが那須の里山の自由さ、おおらかさと掛け合わされて結実した「作品」です。

(左)室内は全て無垢の木と漆喰だけで手作りされた100%自然素材手作りの家です。デンマーク製の薪ストーブJOTUL(ヨツール)F400がどんと鎮座するここはリビングルーム。その奥には床から一段上がったステップフロア、TVを寝転がりながら見られるこの家の中で最もくつろげる空間です。
(右)Mさんご夫妻が当社のレクチャースタッフ管野と一緒に作った自作のキッチンです。建築廃材やタイルの無償サンプル品をうまく利用して手作りしました。ご夫妻の感性のなせる技です。ザラザラした質感の杉の荒材を貼った天井と漆喰白壁の組み合わせが絶妙です。
(左)ここはリビングに面した10畳の「生活する土間スペース」です。アウトドアライフの延長線上の暮らしを目指すおふたりにとって、土足のまま食事ができたり昼寝ができたりするこの空間は「田舎暮らしするには必須の空間」だそうです。
(右)将来生まれてくるお子さんのためにお二人で仕上げた2階の子供部屋です。漆喰を天井と壁に塗った白一色で統一されたこの部屋で育つお子さんはなんて幸せなんだ。田舎暮らしの豊かさがこの部屋に凝縮されています。

Owner’s Profile

M.Oさん

ご主人は埼玉県出身、奥様は千葉県出身なので、もともと那須の地元の生まれ育ちではありません。
ご主人は東京でデザイン関係の仕事をされた後、那須に移住されてご結婚されました。現在は全国的に有名なキャンプ施設運営会社の幹部として新規事業(輸入雑貨等の販売)の企画開発業務に携わっています。
2013年に30代で自宅をハーフビルドで建て、その後お二人のお子様が生まれ、現在は4人ご家族様で那須の里山で賑やかに暮らされています。
20代の頃、東京で培った商業デザインに対する知見と感性を田舎のアウトドアに持ち込んで新しい商品サービスやショップを創造する才覚には、いつも感心させられます。
そんなMさんのワークライフスタイルには、これから田舎暮らしを目指す次世代の若い方たちにとって、たくさんのヒントが秘められていると思います。

那須の土地・物件情報

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