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観山という文化

我が国にはかつて山や川や海の景観が良い土地に「楼」や「居」や「庵」を私財から投じて建て、そこで歌会や茶会や酒席を開き、自然の愛でる日本文化を継承しようとした粋な財界人や文人が多くいたものです。翻って今の時代はどうか。お金に余裕のある都会人の多くが、「田舎の景色の良い広い土地、イコール太陽光発電用地」と考えるようになって久しい。嗚呼、ここにもグローバルマネーが跋扈しているということなのか、那須の自然、景観を愛して移り住んだ私たちには嘆かわしい限りです。

さてここで紹介する土地は、１０町歩の広大な水田と牧草地の中に出島のごとく突き出した１０００坪の平坦な土地です。その水田の背後には那須連峰の勇姿がそびえ、那須の山の稜線がこれほど美しく望める場所はないであろう、最上級の「Mountain View Point」なのです。

那須リゾート観光エリアの中心である喧騒な広谷地交差点から車で５分ほどの距離にありながら、この圧倒的な開放感と静かな自然環境を併せ持つ土地が残っていたこと、しかもこの好条件の土地が坪単価１２０００円で売り出されたことに正直驚いています。

敷地内は程よく人の手が加わりカツラやモミジが植栽整備され、敷地の奥には珍しいアセビが群生していました。また人の手によって運び込まれたであろう大きな庭石の周りにはスミレが咲き乱れ、さながら春のロックガーデンの様相を見せています。

周辺にはステイタブルな別荘地が控え、さらに前面道路の交通量も程よくあリます。このため、別荘族、若年層観光客、また最近増えつつある外国人観光客を相手にしたショップや飲食を併設した田舎暮らしの住まいを建てるのに適した土地です。１０００坪の広さがあり周辺には住宅が無いため、広いウッドデッキテラスで野外音楽ライブも可能かもしれません。那須山に夕日が沈むトワイライトタイム、カエルの鳴き声をBGMにアコースティックライブを楽しむ。そんな現代風の観山楼を建ててみてはどうでしょうか？