2010年11月3日 晩秋の紅葉と澄み切った秋空に彩られたこの日、那須のハーフビルドホームショールームで第6回目になるハーフビルド創作教室を開催しました。今回はハーフビルドで家を建てている建て主さんからリクエストが多かった「薪小屋作り」をテーマに、また昼の休憩時間を活用して、昨年来大変好評を博した「薪ストーブ基礎講座」も同時開催しました。総勢13名様のご参加をいただきました。皆さま、遠路遥々ありがとうございました。
今回の参加者の皆さんは、「薪ストーブライフを一生のライフワークに!」と考える”硬派なストーブ愛好者”(又はその予備軍)の方ばかりです。本格派のこだわり薪ストーブオーナーを目指す皆さんにとって、まずは薪小屋を自分でつくること、できれば庭の景観にもなる美しい薪小屋をつくることがストーブライフの第一歩となるわけです。
今回の教室で実際につくる薪小屋のモデルとしたのが、八ヶ岳在住の自然派作家田淵義雄さん宅の薪小屋です。片流れ屋根が多い薪小屋にあって、手間暇惜しまず切り妻屋根で構造を組み、屋根はレッドシーダーシェイクで葺いた美しい薪小屋です。(↓写真がそれです)

ただし今回つくるのは建築素人の施主さん、プロの技や道具は一切使わないで作り上げることが条件となります。「本格的なプロがつくるような小屋を、建築素人が使える道具と技だけでつくる!」がおのずとテーマとなってきます。そこを頭に入れながら、今回実際に作る小屋の設計と仕様と施工方法を、町田と青木で数日間かけて練ってきました。たかが薪小屋と云うなかれ!庭の中に小屋が建っていると、その出来栄えが実に目立ってしますんですね、ホントに。よくシンプソンのツーバイ金物を多用していかにもDIYで作りました、みたいな薪小屋を目にしますが、そんなシロウトっぽい薪小屋は本格派ストーブフリークには絶対似合わいません。やはり永く愛着を持って使える小屋が欲しいのなら見た目が大事ですから。
さて、こんな主催者側の勝手な想い入れで開催した今回の教室ですが、参加者の皆さん、感想はいかがだったでしょうか?
2010年12月
株式会社ハーフビルドホーム
青木 真
↑ まずは基礎作りから。ホームセンターで購入できる束基礎を4隅に設置。水平と直角を出すのに苦労しますが、教室では建築素人でも簡単にできるコツを伝授
↑基礎の上に土台を渡して、その上に柱を建てます。柱を見栄え良くするため。やや太めの105角を採用したため、やや重かったみたいです。
↑ 全工程中で唯一ノミを使うのがここ。梁と梁が交わる箇所で、片方の梁に掘り込みを入れます。やってみたら以外に簡単でした。
↑ 梁が組み終わったところ。シンプソンツーバイ金物も仕口加工も使わない、ハーフビルドホームオリジナルの工法なのだ
↑ 筋交(すじかい)で柱と柱を固定しておいてから、最後の構造材=棟木を取り付けます
↑ 屋根垂木を45cm間隔で並べたら建て方は完了、あとは屋根を葺くだけ
↑ 那須の薪ストーブ屋さんアスペンの大久保社長による、薪ストーブ基礎講座の様子。煙突掃除のやり方を、実際のブラシを使ってレクチャーしてもらいました。大久保社長、毎回分かりやすく実践的な解説、ありがとうございます
←町田大工にはチェーンソーの使い方を解説してもらいました。「歯を正しいとぎ方が、慣れないうちは難しいかも」とアドバイスありましたが、実際その通りで、私もチェーンソーを使い初めて10年目くらいでようやく要領がつかめてきました