2013年3月24日 桜もまだ開花しない肌寒さが残るここ那須のハーフビルドホームショールームにて、第10回ハーフビルド創作教室「チープシックな家具作り教室part2」を開催しました。昨年11月に開催した「教室part1」では参加者の皆様と洗面台の躯体の作り方を勉強しましたが、今回のテーマは、その洗面台躯体に取り付ける家具扉の作り方です。
教室の前半では、ハーフビルド内装余り無垢材の床材とケーシング材を使って、基本的な家具扉の作り方を学び、後半ではその作り方を応用して、ガラス入りの明り採りはめ殺し窓を作りました。
教室の様子や製作品は、このページに掲載しています。
ある参加者の方からいただいた講評です。「先生の管野さんの説明は実に分かりやすい。記憶に鮮明に残る。帰ってすぐに実践する。また、どうして合板を使わず無垢材の余り材にこだわるのか、といったポリシーに触れる話がじつに味わい深かった。」
余り材で作る家具教室シリーズは大変好評につき、今年秋にも企画する予定です。
また、3月24日に同時開催した「薪ストーブ廻り炉台造作基礎講座」では、100以上の薪ストーブ廻り造作実例画像を見ながら、どんな素材で作るか? 何がつくれるか? どう作るか? 最近の流行はどんな造作か?などを勉強しました。
講座で使用した教材「薪ストーブ廻り造作炉台基礎講座」はこちらから
↑講師は当社現場レクチャー担当の管野さん、ハーフビルドで自宅を建設した家具職人さんです。講師にはうってつけです
↑管野さんが自宅ハーフビルドの際に作った扉、「長めの余り材が無くなったので、短い切り残し材をつなげてつくりました」そうです。そこまでして無垢材にこだわる訳は、経年変化した時の美しさなんですね
↑床材無垢パイン材の余り材をつなげた作った”面材”を、”かまち”で囲い込むようにしてフィニッシャーで固定すれば、家具扉はできあがり
↑前回の教室で製作した洗面台の躯体に平丁番で扉を取り付ければ完成
<左>扉の作り方を応用して、こんどはガラス入り明り採り窓をつくります。ガラスはレトロな縦スリガラスで、ジョイフルホンダのアンティークショップにて1000円で購入。かかった材料費はこれだけ。はじめに、同じ寸法のケーシングかまちを2枚作り、そのうちの一枚にシーリング剤をクッションゴム替わりに塗布した後、ガラスを乗せます。外側の隙間にはガラス厚より少し厚いベニヤを貼ることでガラスを固定します。 <右>そのベニヤに木工ボンドを塗布してから、もう一枚のケーシングかまちを被せてサンドイッチします
↑まずは扉の基本構造”かまち”(枠組み)をケーシングでつくります。ハーフビルドやった方は、窓のケーシング組みと同じなので、なじみやすい作業です
↑ケーシングの”かまち”ができました
25mmのフィニッシュネイルを装着したフィニッシャーで釘打ちすればできあがり。「どうですか、おきゃくさ~ん!」「素敵」「最高」「欲しい」
↑今回の休憩のおやつは、焚き火でつくる石焼きいも。ダッチオーブンで焼いた種子島産の蜜いもは、いやじつに甘くて美味だった。みんな大満足!!次回も作ります
↑今日製作した扉にドイツの自然塗料リボスを塗装して、本日のカリキュラムはすべて終了、参加者みなさまも大変参考になったようで、なによりなによりです
↑こちらはハーフビルド余り材で作ったガラス入り明り採り窓の参考例。チープなスタンドガラスも、ちゃんとした家のパーツに生まれ変わりますね
↑薪ストーブで暖をとる参加者の皆さまと、本日はお疲れさまでした