株式会社ハーフビルドホーム Half Build Home

  • お問い合わせ・カタログ資料請求お問い合わせ・カタログ資料請求

株式会社ハーフビルドホーム Half Build Home

TOPスタッフブログ「居場所」について 第1話

「居場所」について 第1話

2019.1.7


新年1月5日の朝日新聞のオピニオン面、「TOKYO 再び④居場所」と題された作家恩田陸さんのエッセーが目にとまりました。


人が「ここ、いいな」と感じる「居場所」とはどんな場所なのか? 若い世代の田舎移住が私にとってのライフワークなので、「都会の生活に見切りをつけたいと感じている若い人が今どんな「居場所」を求めているか?」 は、私にとっていつも関心のあるテーマです。


恩田さんが「ここ、いいな」と思う場所は、時間の蓄積がある場所、人々の営みの歴史が感じられる場所だそうです。全く同感です。私にとって居心地の良い居場所は、どこも「どよん」としていて時間がゆっくり流れています。


メディアやネットで話題になっている流行の場所は、自分の居場所ではないと思うことが多いのです。感度のいい人々が集う商業施設、行列のできるカフェやレストラン、最先端のインテリジェントビル、昭和レトロを意図して作ったのが透けて見える飲食店、どれも居心地が悪い、ここにずっと居たくない。時間の積み重ねと人々の営みが生み出す「どよん」とした淀んだ空気が流れていないからだと思います。


恩田さんや私のような人間は、大多数の方から見ると、自分の知った世界が消えるのが淋しいだけの年寄り、ノスタルジーに囚われた懐古趣味、新しいものが怖いだけの凝り固まった堅物、に映るかもしれません。


しかし、あえて異論反論を覚悟の上で言えば、今日の大多数の日本人がネットの中に居場所を求めたり、SNSの画像に心を癒されたりすることの方が淋しい生き方じゃないか、と思うのです。

新年のブログ書き初めは「居場所」について、次回に続きます。



当社事務所の隣にある外暖炉、若い世代のアクティブな田舎暮らしの家にはこんな居場所があってもいいんじゃないかと提案するために作りました。

当社事務所の隣にある外暖炉、若い世代のアクティブな田舎暮らしの家にはこんな居場所があってもいいんじゃないかと提案するために作りました。



 


 


最新記事