矢板 2006年6月6日 床板貼り

壁の下地ボードが貼り終わったので、次は床材を貼っていきます。A邸で使用する床材は無垢のロッジポールパイン材です。幅広で長尺なのでセルフビルダー向きの材料です。この日は私と大工の町田さんの2人が講師となってAさんご家族に床貼りレクチャーを行いました。
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まず床貼りの前工程として、①天井貼り ②壁石膏ボード ③窓の額縁(ケーシング)を済ませておきます。プロの大工は最初に床を貼ることが多いのですが、シロウトの場合、早い工程で床を貼ってしますと、床材に傷や汚れをつけてしまうため、床貼りはできるだけ後工程にまわしたほうが無難です。


床材を貼る前の準備として、床下地合板に貼ってあった養生ビニールシートを剥がし、合板面を綺麗に掃除しておきます。(左写真参照)
はじめに1枚目を貼る基準線を墨つけします。壁に床板を当ててそれをスタート基準にしてもよいのですが、壁の石膏ボードが一直線になっていない場合も多いので隅つけをしてから1枚目を貼ったほうが綺麗に貼れます。


床材の実(サネ)のメス部分を奥に、オス部分が手前になるように置いて、必ず「オスに釘を打つ」ようにして貼っていきます。
①床鳴り防止のために裏面に接着剤を塗ります。接着剤アレルギーが強い方がご家族にいる場合には、接着剤なしで貼るほうがよいでしょう。
②↑ 45mmのフロアネイルを床根太のあるところに打ち込んでいきます
③← 2枚目からはサネ同士を噛み合わせてから釘を打っていきます。
サネがうまく噛まない時は、左の写真のように当木を使ってパンパンたたけばうまく噛みあいます。
④← ワンフロアー全て床材を貼り終えたら、床材と壁との隙間を隠すための巾木を貼っていきます。巾木の裏面に接着剤を塗り、壁の間柱のあるところめがけてフィニッシャー釘を打っていきます。

左の部屋の場合、巾木がつけ終わり、あとは壁に漆喰や珪藻土を塗れば待ちに待った完成です。
↓吹き抜け部分の高い箇所は、足場のあるうちに漆喰まで塗って完成させておきます。(足場を外さないと床が貼れないので)