小山2 2006年7月28日     石膏ボード貼り、パテ処理、窓額縁

セルフビルダーの施主さんにとって内装仕事の最初の山場がこの壁の下地ボード=石膏ボード貼りです。
(左下写真の)断熱材・電気配線むき出しのスケルトン状態の壁から、(右下写真の)家らしい姿に徐々に出来上がっていくのが目に見える仕事なので、やっていて楽しい仕事なのですが、反面大工仕事に慣れない施主さんにとってこのボードは重く、割れやすく、扱いにくいシロモノで、ハ-フビルド工程中最も苦労の多い仕事でもあります。
この石膏ボード貼りが終われば、内部造作の峠は超えたようなもの。後は仕上げの工程に入いっていきます。
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使用する道具と建材
左の写真は石膏ボードの上に必要な道具と消耗材料一式を並べたものです。
まず石膏ボードはノコギリではなく、定規をボードにあててカッターでカットしていきます。

コンセントや照明器具用の穴あけには専用のボードソーとヤスリを使います。

カットした石膏ボードは専用のボードビスで構造材にとめます。

ボードが貼り終えたら、つなぎめやビス穴にパテ(ジョイントセメンントとも呼ぶ)を塗って隙間を埋めていきます。ボードとボードのつなぎめには漆喰に割れ目が入らないようにファイバーテープを貼ってからその上にパテを塗っていきます。
壁下地施工前の状態
壁下地施工後 部屋らしくなった!
こんな仕事の流れです!!
① 石膏ボードをカッターでカットする

② 石膏ボードをビス(木ネジ)でとめる

③ つなぎめにパテを塗ってすきまを埋める

④ 窓周りに額縁(ケーシング)を取り付ける

BEFORE
AFTER
石膏ボードをカットして専用ビスで柱に打ち付けます
ボードは「切る」というより「刀で傷折れ目をつけて切り離す」といった感覚です。ボードの表面に貼られた紙にカッターで切り込めばあとは容易に切り離せます。よって奥様が現場に入って作業できるご家族の場合、カットは(腕力のない)奥さまが担当し、貼り付けはご主人、という役割分担が多いようです。
パテを塗ります
仕上げ表面に下地のビス穴やつなぎ目が出ないようにするためパテを塗ります。左写真のように一度ヘラで薄くパテを塗ってから網目状になったファイバーテープをその上に乗せ、さらにその上からパテを塗って仕上げていきます。テープの網目が見えない程度で且つモッコリ厚塗りにならないように仕上げるのがポイントです。

下はファイバーテープとパテの塗り重ねのイメージ図です。(吉野石膏HPより拝借)


窓廻りに額縁をコーナー45度カットで取り付けます
額縁(ケーシングとも呼ぶ)は窓とボードとの隙間を隠す化粧材で当社の家では最も多用する化粧材です。無節のツガ無垢材でできたこの美しい化粧材の45度カットがピタリと合わさった時には、いっぱしの大工になった気分が味わえます。
45度コーナー合わせがうまくいくと、
↓こんな感じ。