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那須3 2006年5月22日~6月8日

基礎工事


地盤調査を行った後、その調査結果をもとに地盤改良の有無、基礎の設計を行います。K邸の場合、地盤は比較的強かったため、地盤改良なしの住宅金融公庫仕様ベタ基礎でつくります。
那須で基礎を作る場合は、凍結深度をしっかりと確保するため、通常より土を深く掘って基礎の地盤面を深くします。
根切り
住宅の基礎工事は、基礎の底盤(ベース)が収まる深さまで地面を掘る仕事=「根切り」からスタートします。
割栗地業
栗を割ってサボってる訳ではありません。基礎コンクリートを保持する強固な地盤面をつくっています。具体的には、割栗石と呼ばれる砕石を敷き詰めてその上からランマー(突き固め専用の機械)で地盤面を固めます。
捨てコン”打設
突き固めした基礎地盤面の溝にコンクリートを打ちます。

余談ですが、土木工事用語にはなぜか”打つ”とか”捨てる”とか”切る” といったヤクザ博打風の言葉がよく使われます。土木の職人さんは確かに大工や左官職人に比べて男気の強い御仁が多いようです。
鉄筋組み立て
ベタ基礎の土間部分には、地面からの湿気を止めるために全面に防湿シートを敷き詰めます。その上に鉄筋を組んでいきます。使用する鉄筋の太さとピッチ(間隔)で基礎の強度が決まります。
このため、この鉄筋組み(配筋と呼ぶ)とその検査がとても重要になってきます。
型枠組みと立上りコンクリ打設
基礎の立上りコンクリートを流し込むための型枠を組んでいるところです。コンクリの圧力で型枠が動かないように鉄パイプで型枠を固定しつつ、基礎の寸法に狂いがないかをチェックしていきます。職人さんが最も神経を使う作業工程です。この後、ミキサー車とポンプ車がコンクリートを流し込んだ後、職人さんたちはコンクリートが固まるまでの間(養生期間と呼ぶ)しばし休息をとります。解禁直後の鮎釣りに行ったり、馬や自転車を応援に行ったりと、自らも「養生する」わけです。

基礎が完成したらいよいよ大工さんの木工事が始まります。
里佳さん、早く良くなって実際の職人さんたちの仕事振りを見に来てください。
土間コンクリ打設
コンクリートを打つことを専門的には「打設する」と言います。左の写真は土間コンクリが打設される前の状態です。この防湿シートと鉄筋の上にドボドボタと大量のコンクリートが流し込まれる風景は何度見てもワクワクします。