那須 2008年夏

早いもので那須の我が家も8年が経過しました。
その時間の経験の中で、庭と家について2つのことを学んだように思います。

ひとつは、無垢の木や漆喰といった自然素材で外装仕上げした家は、時間が経過するほど味わいがます、ということです。

我が家の屋根材は木のレッドシーダー・シェイクですが、年々日焼けしたオールドシルバー色の渋みがましています。

外壁の漆喰白壁は初めの頃は白すぎてどことなく他の素朴な建材たちから浮いていた感がありましたが、ここにきていい塩梅に古っぽい風合いになっています。

外壁板壁のレッドシーダーにいたっては、表面が風化してさらにザラザラ感が増し、なんとも言えない木の素材感が田舎家の味わいを演出しています。

石油やセメントなどから作られた新建材は年を追うごとに”劣化”していきますが、その辺り、全く正反対なんです。自然の素材は。
HOMEへ
建築アルバムへ
学んだことのもう一つ。それは庭は一気に完成させようとしないで、10年くらいの永いスパンでゆっくり作り上げていったほうが、結果的には良い庭ができる、ということ。

我が家の庭は今年で8年目。ようやく庭らしくなって、人に見せられる庭になりました。毎年毎年芝を植えては失敗し、「もうこの庭には芝は生えない。」と半ば諦めかけてましたが、長年土壌改良し続けた効果がようやく現れ、今年は青々と密度のある芝生ジュータンができつつあります。
そして家内が頑張って育ててきたバラも、厳しい那須の冬に耐え、山の気候と土に十分に適応した今年は活き活きと大輪を咲かせています。